課外授業も簿記
商業高校の特色を活かし、学習する科目の約3分の1が商業に関する専門科目で構成しており、特に総合ビジネス科の進学型では、簿記会計分野に強化したカリキュラムとなっています。加えて、朝の課外授業の半分程度は簿記学習を行っています。
このような充実した高校生活の中で、更に簿記の研鑽に励むのが簿記部の皆さん。現在、女子生徒ばかり14人(3年生3人、2年生6人、1年生5人)のメンバーです。
簿記部では、入部当初は電卓の練習から始め、徐々に難しい問題に挑んでいきます。簿記大会の前(5月、12月)には合宿も行い、勝利をめざします。
進学・就職に強い日商簿記2級
生徒さんたちは授業を通じて、商業に関する様々な資格の取得に挑戦していきますが、当面の目標は日商簿記2級。宇美商業では全商簿記を3級・2級・1級と受験し、その後、日商簿記2級に挑みます。「日商の簿記検定は、パターンを覚えただけでは解けないので難しい。でも最後まで解いて貸借が一致し、正解のときには本当に気持ちよくて嬉しい」と生徒さんたち。「日商簿記2級は進学でも就職でも有利にはたらくので、どの学科・コースでも重視しています」と担当の東先生はおっしゃいます。
簿記を通じて自信が芽生える
生徒さんたちのお話しでは「簿記が好き。だんだんできるようになると楽しくなる」「簿記を勉強してから、ニュースを見ていると知っている言葉が出てきて、興味を持つようになった」「資格をたくさん取って、大学に進学したい」とのこと。東先生は「生徒たちは、簿記を学ぶうちに、自信を持つようになっていきます」とおっしゃいます。「検定をめざして一生懸命に学ぶうちに、できなかったことができるようになる。合格すると証書がもらえて、持って帰ると家族も喜ぶ。勉強することが楽しくなってくるので進学もしたくなる。入学時と比べると、簿記の技能だけでなく人間的にも大きく成長します」
宇美商業の建学の方針である「誇りをもて 意欲をもて 明るい校風をつくれ」を、簿記学習を通じて実現しています。