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》》企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン《《
第302号(2015.6.15)
日本商工会議所
商工会議所年金教育センター
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〉〉〉CONTENTS〈〈〈
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【連載記事】
1 〉DCプランナー勉強会 レポート
【大阪開催】「ホンネで語り合う企業年金事情 2015春期」報告
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2〉1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)認定試験
答案練習(全8回)
2015年度試験対策 [第2回] A分野:退職給付会計
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【勉強会に関するお知らせ】
3〉東京および大阪で開催する勉強会に関するお知らせ
「企業実務研究会の名称変更についてのご案内」
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【日本商工会議所からのお知らせ】
4〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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このメールマガジンは、企業年金総合プランナー(DCプランナー)認定試
験に合格し、1級または2級の資格を登録された方々に対する情報提供サービ
スの一環として、原則、毎月2回(1日および15日)送信しています。
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1 〉DCプランナー勉強会 レポート
【大阪開催】「ホンネで語り合う企業年金事情 2015春期」報告
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平成27年6月7日(日)、企業実務研究会大阪支部(大阪勉強会)主催によ
りDCプランナー勉強会を開催しましたので、その報告をいたします。
「ホンネで語り合う企業年金事情」という若干煽り気味のタイトルですが、概
要は下記のとおりです。
大阪勉強会では、制度に精通した専門家をお呼びして、企業年金に関わる制
度改正等のトピックスを、なるべく旬な時期に提供してきました。単なる情報
提供だけでなく、「ホンネのところはどうなのか?」という観点から企業年金
の現状や将来について議論する機会をできるだけ定期的に(四半期程度のペー
スで)設けていこうという趣旨ではじめたのが、「ホンネで語り合う企業年金
事情」です。
基本的には講師の作成したレジュメをもとに進行する「講義」ですが、厚生
年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金等、各企業年金の動向や現場の動
き、実際の改革事例、退職給付会計の動向、厚生年金基金やDBの資産運用動
向、DC投資教育の動向、諸外国の年金動向などをもとに、年金基金担当者、
企業の人事・労務担当者、事業主、運用機関等、それぞれの立場から自由に意
見を語り合える場にしようと考えています。
今年の2月と3月にも開催し、今回が3回目となります。講義に先立ち、講
師がちょっとしたクイズを披露するのがこのセミナーの特徴です。3月のとき
の模様を紹介してみましょう。
講師が「ホワイトボードに図形を描いてください」と参加者に促します。
参加者が描く図形は、それぞれ微妙に異なります。これは、話の前提をきっち
りと提示しなければ、回答者には正確に伝わらない、いかようにも解釈されて
しまうという「気付き」をテーマとした有名なアイスブレイクの一つです。
他にも興味深いクイズが提示され、気付きだけでなく良い息抜きとなります。
さて、今回のセミナーの内容は、下記のとおりです。
平成27年4月に、三菱UFJ銀行、電通などが企業型確定拠出年金制度を導
入し、同制度導入企業が2万社を超える、という新聞記事が紹介され、これに
関連して、複数社の確定拠出年金導入事例について参考資料を題材に解説して
いただきました。
また、講師自作のレジュメにより、「確定拠出年金法等の一部を改正する法
律案」(平成27年4月3日閣議決定)の解説がありました。第3号被保険者や
公務員等共済加入者は、個人型DCの加入が可能となります。一方で、脱退一
時金は逆に制限されること、拠出限度額といわゆる「103万円の壁」との関係
などが興味深いところでした。加入者の運用商品の選択にかかる問題で、運用
商品提供数を抑制しようという動きについても取りあげられました。多種多彩
な提供商品のラインナップは、果たして加入者等の利益に適っているのでしょ
うか、議論は尽きないところです。
最後に、諸外国の年金動向にも触れ、欧米だけでなく、ラテンアメリカの事
例にも触れ、DCの強制加入(自動加入)の動きを中心に解説いただきました。
「ホンネで語り合う企業年金事情」について、平成27年中の開催はこのあと
9月と12月に予定しています。本メールマガジンの記事 3〉にありますとお
り、次回以降は「大阪大手門勉強会」の主催として開催いたしますが、冒頭に
述べた趣旨や講義スタイルは変わらず続けますので、引き続きご愛顧賜ります
よう、よろしくお願い申しあげます。
※執筆者紹介
上田 雅敏
企業年金実務研究会 大阪支部 支部長
1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
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2〉1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)認定試験
答案練習(全8回)
2015年度試験対策 [第2回] A分野:退職給付会計
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【問題】(2015年1月出題)
次の設例に基づいて、下記の各問(《問1》~《問3》)に答えなさい。
《設例》
X社は、3年前から、確定拠出年金の企業型年金を導入しており、従業員全
員がこれに加入している。同社の福利厚生担当部署に新たに配属されたAは、
同部署の上司であるBの指導を受け、現在、退職給付会計に関する知識の習得
に努めているところである。
《問1》 Aは、Bから、退職給付会計に関する説明を受けた。Bの説明によ
る次の文章中の空欄(1)~(3)に入る語句の組み合わせとして適切なものを選
び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
平成10年会計基準では、基本的な会計処理の枠組みとして、支出の原因の
発生時に費用を認識する( (1) )の考え方を採用し、国際会計基準との
調和を図った。具体的な特徴としては、発生給付評価方式の採用、年金資産
の( (2) )、過去勤務債務や数理計算上の差異の( (3) )認識(残
存勤務期間にわたって規則的に費用計上する)等が挙げられる。
1)(1)発生主義 (2)減損処理 (3)即時
2)(1)発生主義 (2)時価評価 (3)遅延
3)(1)現金主義 (2)減損処理 (3)即時
4)(1)現金主義 (2)時価評価 (3)遅延
《問2》 次に、Aは、Bから、「退職給付に関する会計基準」で規定される
退職給付債務について説明を受けた。退職給付債務に関する次の文章中の空
欄(1)~(3)に入る最も適切な語句を解答用紙に記入しなさい。
「退職給付に関する会計基準」において、退職給付債務は、退職給付のう
ち、( (1) )時点までに発生していると認められる部分を割り引いたも
のをいう。
また、退職給付債務の計算においては、退職により見込まれる退職給付の
総額(=( (2) )額)のうち、( (3) )までに発生していると認められる
額を割り引いて計算するとされている。
《問3》 Aは、Bの説明を受け、各従業員の退職給付債務の計算式を作成し
た。下記の計算式中の空欄(1)~(3)に入る最も適切な語句を解答用紙に記入
しなさい。
各従業員の退職給付債務(期間定額基準)
=( (1) )×{ (これまでの勤務期間)÷( (2) ) }
×{1÷(1+( (3) ))^n}
n:退職給付の支払見込日までの期間
(^は累乗を表す。注:実際の出題問題の表記とは異なります)
※ 本練習問題の解答・解説については、資格登録者のみに公開しています。
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【勉強会に関するお知らせ】
3〉東京および大阪で開催する勉強会に関するお知らせ
「企業実務研究会の名称変更についてのご案内」
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平成15年3月より主に企業年金に関わるテーマで勉強会を開催してきました
「企業実務研究会」につきまして、事務局体制の変更により、今般、東京開催
勉強会を「虎ノ門勉強会」に、大阪開催勉強会を「大阪大手門勉強会」にそれ
ぞれ改称いたしました。
引き続き、いままで同様に企業年金に関するテーマを中心にしつつ、社会
保障、ライフプランに関わるテーマなども取りあげたいと考えております。
虎ノ門勉強会の第1回勉強会は7月28日(火)に開催する予定です。詳細
は、次号メールマガジンにてご案内いたします。
新体制における事務局は「みなとグローバル勉強会(代表 田坂康夫)」
となります。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。
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【日本商工会議所からのお知らせ】
4〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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DCプランナー資格登録者で、住所や勤務先、メールアドレス等を変更した
場合は、お手数ではございますが下記の検定情報サイト内、DCプランナー
向けコーナーの『登録情報変更連絡フォーム』からご連絡いただきますよう
お願いいたします。
住所変更をされていない場合、資格更新に関する案内文書などの郵送物が
届かなくなりますので、ご注意ください。
〇登録情報変更連絡フォーム
http://www.kentei.ne.jp/dcp/contact
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次号(第303号)は、7月1日(水)に送信予定です。
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【企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン】
編集・発行:日本商工会議所 商工会議所年金教育センター
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このメールマガジンの内容に関するご意見・ご感想は、編集部までお寄せ
ください。
E-Mail:nenkin@jcci.or.jp
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《禁・無断転載》
このメールマガジンの著作権は、上記の発行者に帰属します。
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