日商マスターとは
IT(情報技術)の指導者の資質向上を図るため、日本商工会議所が1992年度からスタートさせた認定制度です。
情報通信技術とその活用技術が、企業の経営戦略ツール(道具)として、また快適な生活を過ごすための家庭ツールとして必須のものとなった今日、これらの技術を有効に活用するためには、正しい日本語を使う能力や意図する相手に情報を迅速に送達する技術、多様な情報の中から業務や生活に必要な情報やデータを迅速に選択し、的確に分析できる手法などの習得が不可欠です。
「日商マスター認定制度」は、これら情報通信技術に関して幅広い知識を有し、かつ新しい情報ツールの活用に豊富な経験とを兼ね備えた有能な指導者を育成・認定し、産業界における効率的ビジネスの推進と国民生活の向上ならびに情報通信技術の活用環境の構築に寄与することを目的とする制度です。
登録者数
全国で60名の日商マスターが活躍しています(2024年12月現在)。
日商マスター認定要件
(1)日商PCプロフェッショナル認定証を取得していること(※)
(2)日本商工会議所が指定する集合研修を受講すること
(3)日商簿記初級以上あるいは原価計算初級あるいは電子会計実務検定3級以上を取得すること
(4)指導実績リスト・指導実績レポートを提出し、一定の基準以上の評価を得ること(第1次試験)
(5)面接で認定要件を満たしていると評価されること(第2次試験)
※日商PC検定「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3試験のいずれも2級以上に合格した方に交付される認定証です(要申請)。
https://www.kentei.ne.jp/pc/certificate
日商マスター認定までの流れ
https://archive.jcci.or.jp/jigyo/2022mnintei.pdf
日商アソシエイトマスター認定制度
「日商アソシエイトマスター認定制度」は、日商マスターに準じた一定の知識・スキルを修得した学生等を認定する制度です。
日本商工会議所が指定する日商アソシエイトマスター認定カリキュラム導入大学等に所属し、所定の講座等の受講および要件となる資格取得のうえ、ビジネスの現場で求められるITリテラシーやコミュニケーションスキルに関する知識・技能および指導力を兼ね備えた学生等に付与されます(個人では受験できません)。
「日商アソシエイトマスター」を付与された学生等は、就職活動などの場面で自らが持つ能力や可能性をアピールすることができます。
<要件資格等>
・キータッチ2000テスト(10分間で1200字以上入力)
・日商PC検定3級(「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」3分野すべてに合格)
・日商PC検定2級(「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」のうち1分野に合格)
・日商アソシエイトマスター認定カリキュラム導入大学等が選定した資格取得
・日商アソシエイトマスター認定カリキュラム導入大学等が実施する講座等の受講
「日商アソシエイトマスター認定制度」は2024年度に創設し、大正大学(東京都豊島区)が本制度で初めて日商アソシエイトマスター認定カリキュラムを導入しています。
(参考:大正大学ホームページ)
https://www.tais.ac.jp/guide/latest_news/20250318/91474/